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BRAIN and NERVE ISSN 1881-6096 (Print) ISSN 1344-8129 (Online) 64巻8号(2012.08)P.919-926(ISID:1416101268)

特集 線条体の基礎と臨床
うつ病における線条体機能変容の役割

古屋敷 智之 1
出口 雄一 1

※1 京都大学大学院医学研究科神経細胞薬理学分野

【キーワード】 depression,stress,striatum,nucleus accumbens,dopamine,transcription factor


はじめに
 うつ病は抑うつ気分や興味または喜びの喪失を主体とする精神疾患である。その生涯有病率は高く,自殺の主要な原因である。うつ病の治療には抗うつ薬による薬物治療や認知行動療法,電気痙攣療法が行われる。これらの治療の有用性は大きいが,再発予防には治療の継続が必要であり,寛解に至らない患者も多い。既存の治療に抵抗性の難治性うつ病も10~20%程度存在するとされる。このため,うつ病の病態に基づく新たな治療法の確立が待望されている。
 脳イメージング,剖検脳研究,神経科学研究の知見から,うつ病の多様な症状は,前頭前皮質,海馬,扁桃体,線条体など,広範な脳領域の異常の総和と捉えられている。線条体の異常は,その強化学習や情動発現にお
ける重要性から,抑うつや快感覚の低下といったうつ病の主症状と関連づけられている。ストレスによる抑うつを対象とした小動物研究では,抑うつの発現に側坐核とそこに投射するドパミン系の遺伝子発現制御が重要であることが示された。抑うつにおける側坐核の役割の理解を通じて,ストレス抵抗性や抑うつ発現機構の多様性に関する新たな概念も提唱されている。
 そこで本稿では,うつ病における線条体の機能変容を明らかにした脳イメージング研究と,抑うつにおける側坐核の役割とその制御機序を調べた小動物研究を紹介する。最後に,うつ病に関する線条体研究の今後の展望を述べたい。


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