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米国のがん治療先端医療の場での代替補完医療と看護師の役割
渡辺 由佳里
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※1 元看護師・助産師/小説家/ボストン在住
はじめに 全体的な傾向として,現代の米国の看護師たちは4年生大学を卒業したあとも大学院の専門課程に進んで専門性を高め,医学知識で医師に引けをとらないことにプライドを持っている.しかし,一方では医療費節減のプレッシャーで看護師の人員削減が進み,最先端技術のためにかえって処置が複雑化して,看護師が患者に精神的・身体的に接触する時間が激減している.患者が精神的な支えを必要とするときにかたわらに来てあたたかい言葉をかけるのは担当医であり,特有の問題のカウンセリングは専門のカウンセラーが行なう.それがこの約10年間患者として外来と入院を体験した私の感想である. ナース・プラクティショナーやナース・ミッドワイフ(助産師)のように,看護師の仕事内容が医師のそれとオーバーラップすることで,かえって看護師は自分の立場を見失ってはいないか? そもそも看護とは何なのか? このような疑問が患者だけでなく看護師たちの内部からも生じているようである. 先月号で米国のがん治療先端医療の場での代替補完医療の動向を取材したとき,医師やプログラムのコーディネータなど,その中心となっている人物たちから看護師の役割について聞くことがほとんどなかった.それでは看護師は代替補完医療にどのようにかかわっているのだろうか.この疑問を明らかにするため,先月号と同様,がんの臨床と研究で世界的に著名なダナ・ファーバーがん研究所で,看護師たちがどのように代替補完医療にかかわっているか調べた.
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