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総合リハビリテーション ISSN 0386-9822 (Print) ISSN 1882-1340 (Online) 36巻8号(2008.08)P.731-735(ISID:1552101302)

特集 高齢障害者の機能維持
高齢障害者の特性

大隈 秀信 1

※1 熊本託麻台病院リハビリテーション部

【キーワード】 高齢者,障害者,老化,脳血管障害


はじめに
 高齢障害者を特徴づける最も重要な現象は,老化である.老化とは,加齢とともに不可逆的に進行する分子的,形態的,機能的衰退であり,人生を経験するなかで誰しも免れることはできない.高齢になって障害をもつようになった場合,老化による身体の衰退が障害像を強調したり複雑にしたりする.身体の加齢による変化は,障害の原因となる疾患に疫学的,病理学的特徴を付与し,高齢障害者特有の臨床像を呈することがある.
 一方,高齢になるにしたがい,家族や社会との関係に疎遠や孤立化が生じており,その生活基盤の脆弱さは障害が発生し,何らかの介護を必要とする状態になったときに初めて露呈することもある.認知症の合併は,介護負担に重大な負の影響を与える.これらの心理社会的問題は,疾患や障害そのものの予後以上に患者の将来を決定づける深刻な要因となりかねず,高齢障害者の特性を考える場合に見逃せない.
 以上のことを踏まえ,在宅障害者の多くを占める脳血管障害を中心に,高齢障害者の特性を考えていきたい.


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