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総合リハビリテーション ISSN 0386-9822 (Print) ISSN 1882-1340 (Online) 36巻7号(2008.07)P.631-637(ISID:1552101283)

特集 筋力と筋持久力
評価と訓練

山崎 裕司 1
横山 仁志 2
森尾 裕志 2

※1 高知リハビリテーション学院理学療法学科
※2 聖マリアンナ医科大学病院リハビリテーション部

【キーワード】 筋力,筋持久力,コンプライアンス,虚弱高齢者


はじめに
 筋力・筋持久力は,特殊な疾病を除くと年齢を問わずほとんどのケースで訓練効果が期待できる1).そして,筋力の低い虚弱高齢者では,その効果はより大きい.図1に示す症例は,4週間の訓練によって平均で62%の筋力増加を認めた.筋力は動作能力を規定する要因であり,ある一定の筋力水準を上回らなければ動作は自立しない2).図1のなかでも,筋力の増加によって動作自立に必要な筋力水準を越えていく症例が認められる.筋力訓練の有効性は疑う余地がないものである.
 しかし現場では,筋力・筋持久力訓練の導入や継続に苦慮することが少なくない.これは,訓練効果が得られるまでに一定の期間が必要なのに対し,訓練中には努力感や疲労感,筋肉痛が即時的に出現するためである3).最近になって,運動療法の継続率に関してネガティブなデータが多数報告されるようになってきた(表1)4).これらの報告は,「どのようにして実施・継続してもらうか」という運動療法の本質的な問題にやっと注目が集まってきたことを示している.
 本稿では,訓練の理論的背景よりも,現場で円滑に評価・訓練を実践するための具体的な方法について解説する.


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