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総合リハビリテーション ISSN 0386-9822 (Print) ISSN 1882-1340 (Online) 35巻7号(2007.07)P.649-654(ISID:1552100992)

特集 メタボリックシンドローム
診断

岸田 堅 1
中村 正 1

※1 大阪大学大学院医学系研究科内分泌・代謝内科学

【キーワード】 メタボリックシンドローム,マルチプルリスクファクター症候群,診断基準,内臓脂肪


はじめに
 メタボリックシンドロームは,インスリン抵抗性,動脈硬化惹起性リポ蛋白異常,血圧高値を個人に合併する心血管疾患易発症状態である.動脈硬化症の重要な危険因子である高コレステロール血症への対策はほぼ確立され,メタボリックシンドロームは,現在,心血管疾患の重要な予防ターゲットとなっている.また,メタボリックシンドロームはライフスタイルが関与する多くの病態を含むことから,多数の分野から注目されている.
 メタボリックシンドロームの病態としては,インスリン抵抗性とその上流にある腹部肥満の役割が注目され,2005年4月には本邦8学会より,わが国におけるメタボリックシンドローム診断基準が提唱されている.2002年に成立した健康増進法に基づいて行われた「平成16年国民健康・栄養調査」の概要が2006年5月に発表された.その概要によると,40歳以上の成人約5,700万人のうち,メタボリックシンドロームに該当するものが940万人もいることが判明した.肥満に加え,いずれかの代謝異常を1項目もつメタボリックシンドローム予備軍は,1,020万人にものぼり,あわせると2,000万人近くが心・脳血管疾患予備軍と位置づけられる.これに対し,厚生労働省は,2008年より40歳以上の成人に健康診断(健診)と保健指導を義務付ける予定である.
 本稿では,本邦におけるメタボリックシンドロームの診断基準につき,今後の課題も含めて解説する.


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