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特集 脳卒中治療―最近の話題
外科的治療
庄島 正明
※1
根本 繁
※1
※1 自治医科大学血管内治療部
【キーワード】 低侵襲手術,血管内治療,バイパス手術
はじめに 脳卒中を発病した後の治療は,急性期治療とそれに引き続くリハビリテーションを中心とする回復期治療,さらに慢性期における再発予防治療の諸段階から構成される.そのなかで,外科治療は主に急性期治療に中心的な役割を果たしてきた.出血源の処置や,血腫や脳浮腫などによる急性期の頭蓋内圧上昇に対する処置が外科治療の中心であった. ただ,脳卒中治療では発病前の予防的治療が最も重要である.脳組織はいったん損傷された後は回復が困難だからである.予防的治療では,禁煙指導や生活習慣病などの是正,高血圧・糖尿病などのコントロールといった内科的治療が中心であるが,画像診断が進歩することで脳動脈瘤や頸動脈狭窄などの脳血管病変が発病する前に診断されるようになり,外科治療も脳卒中を積極的に予防する手段として必要とされるようになってきた. 脳卒中に対する外科治療は,手術用顕微鏡の導入された1970年代以降に確実性・安全性が増して大きな進歩を遂げたが,近年,カテーテルを用いた血管内治療が急速に進歩しすることで脳血管病変を低侵襲に治療できるようになり,脳卒中の外科治療は大きく変革しつつある. 本稿では3大脳卒中であるクモ膜下出血,脳梗塞,脳出血に関する外科治療に関して最近の知見について概説する.
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