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総合リハビリテーション ISSN 0386-9822 (Print) ISSN 1882-1340 (Online) 33巻2号(2005.02)P.109-113(ISID:1552100038)

特集 排便障害とリハビリテーション
排便機構と排便障害

佐々木 大輔 1

※1 弘前大学保健管理センター

【キーワード】 排便機構,排便障害,直腸肛門角,直腸肛門障害,便失禁


はじめに
 NHKテレビのプロジェクトXでウォッシュレット便座の開発の苦労が放映されていた.トイレに行き,便座に座って腹圧をかけて力むという毎朝の行事は食物残さの排泄であり,生命維持に大切である.快便が得られたときは気分爽快であるが,痔疾,便秘,下痢などは多くの人が経験しており,症状に苦しむ.しかし,排便はどのようにして行われるかという問いに対する答えは,未だ正確に判っていない.
 排便の障害をもたらす疾患は多く,病因,病態,疫学,診断基準などが明確でない疾患もある.排便に至るには結腸で糞塊が形成され,直腸に運ばれて肛門から排出されるという一連の経過がある.結腸の疾患でも排便の障害が起こるが,直腸肛門部の構造と機能は複雑で,肛門部の障害によって排便障害となることが多い.したがって,一般的に排便機構,排便障害という場合は,排便に関与する直腸肛門部の機構と障害を指す.
 なお,文中の日本語用語のいくつかは用語として確定していないものもある.


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