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神経研究の進歩 ISSN 0001-8724 (Print) 50巻6号(2006.12)P.857-868(ISID:1431100406)

特集 第41回 脳のシンポジウム
Steroid/thyroidホルモン系による脳発達の調節機構
性同一性障害からみた脳発達に及ぼすホルモンの影響

山内 俊雄 1
加澤 鉄士 1
永島 雅文 2
松本 英子 2

※1 埼玉医科大学精神医学
※2 埼玉医科大学解剖学

【キーワード】 gender,gender identity disorder,sexually dimorphic nucleus,sex difference in the brain,gender identity,development


 はじめに
 ヒトの男性,女性への性別分化は,受精の際の性染色体の組み合わせによる遺伝的な性,生殖腺の性と呼ばれる第一次性決定と,生殖器官や脳の性別の分化の第二次性決定の二段階に大別される。第一次性決定機構には,遺伝子・分子機構の関与が大きいとされる。一方,第二次性決定機構としては,ホルモンが関係しており,特に脳の性差の決定にはステロイドホルモンの関与が大きいことが昨今の,主として動物を用いての研究で明らかになってきた39)
 そこで,ここでは,性同一性障害という現象を通してみたヒトの性差,性分化の仕組みについてみる中で,性同一性障害の発現機序について考えてみたい。


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