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連載 New Public Healthのパラダイム―社会疫学への誘い・5
抑うつ-社会と身体的健康をつなぐもの(1)
近藤 克則
1
1日本福祉大学社会福祉学部
pp.388-391
発行日 2004年5月1日
Published Date 2004/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100387
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社会経済的因子が身体に影響を及ぼす経路として,物質的環境,健康行動などと並び,ストレスなど心理的な因子が重要であること,それが実証されつつあることを,前号で述べた.しかし,「客観的な証拠を見せろ」という声が聞こえてきそうである.筆者がそうであったように,長い間医学モデルに慣れ親しんだ医療専門職は,「心と身体症状との間に関連がある」と言われても,それは典型的な心身症など一部の例外的な症例において見られる限定的なものであると見なしがちである.特に科学的批判精神の旺盛な者や,心気的な訴えを繰り返す患者への対応に苦労した経験のある者ほど,心と身体症状の関連が一般に見られるという見解に対し,否定的であろう.
心や感情は客観的にとらえられない怪しげなものであり,心理・感情的因子が身体的健康に与える影響は限定的なのであろうか.それとも,今までとらえる術が乏しかったために見落とされていただけであり,その広範な影響を科学的な方法でとらえることができるのであろうか.果たして,この2つの考えのどちらが真実に近いのであろうか.
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